「臨床医学のためのウェーブレット解析」

第6章 ウェーブレット解析よりみた平均加算化心電図・追補 オリジナル・カラー画像

English

画像は,本書添付CD-ROMにある,”ウェーブレット解析・スペクトル解析 ソフトウェア MEM”により作成した。使用データは,すべて,添付CD-ROMの\data\saecgディレクトリーに在中。 図6.1(page244), 図6.2(page245), 図6.3(page245), 図6.4(page246),図6.14(page266), 図6.18(page272), 詳細は,本文を参照のこと。

図6.1 244頁 図の番号は,本文と同一.

図6.1は,正常平均加算心電図のX軸方向の信号のP波部分のMorlet Power Waveletによる連続Wavelet解析。
QRS complexのみならず、一見、単一にみえるp波自体でさえ、homogeneous(均一)なものではなく、いくつかの信号から構成されていることがわかる。
正常なSAECG(平均加算心電図)においてさえ、heterogeneous(不均一)なSignalを含んでおり、出現するタイミングの同期性の仮説は、成立しえない。
この図6.1で、横軸は、time,縦軸はfrequencyで、上部ほど高周波。詳細は,本文を参照。

図6.2 245頁

図6.2は,図6.1と同一部位の3次元画像。最下部に元の信号のp波がみられる。図6.1とは逆に、下部ほど高周波である。p波は,幾つかの不均一な信号から構成されている。

図6.3 245頁

図6.3は,Arvdの患者のSAECGのZ軸方向の信号のp波でみられたheterogenesity(不均一)。p波は,いくつかの不均一なシグナルより構成されている。ARVD(arrhythmogenic right ventricular dysplasia)催不整脈性右室不形成の意味である。詳細は,本文を参照。

図6.4 246頁

Arvdの患者のSAECGのX軸方向の信号のQRS波でみられたheterogenesity。縦軸は,周波数,横軸は時間(msec)。上段の元のECGデータは,対数表示である。

図6.14 266頁 HartmutのLatePotentialのサンプル・データ

Hartmutのlate potentialのシュミレーション・データの解析。
本文の連続ウェーブレット変換(MorletPowerでの分解レベル3,細分解レベル32)の図(6.13) 3次元表示 と,同じ部位のMEMでのカラー表示画像である。 白い矢印は,挿入したノイズを示す。上段の元のデータは,対数表示である。

図6.18 272頁 第6章3節2項 「心疾患によるSAECGの連続ウェーブレット変換」 4つのSAECGのMorletPowerによる連続ウェーブレット変換でのQRS波の全体像の比較。

図6.18の左上 NormX 272頁

正常者の(NormX)のSAECGのX軸方向の信号のQRS波のMorletPowerでの連続ウェーブレット変換。縦軸は,周波数,横軸は時間(msec)。上段の元のデータは,対数表示である。詳細は,本文の268頁を参照。解析データは,添付CD-ROMの\data\saecg\NormalX.txtである。


図6.18の右上 OmiX 272頁

心筋梗塞後VT(心室頻拍)のある患者さん(OmiX)のSAECGのX軸方向の信号のQRS波のMorletPowerでの連続ウェーブレット変換。縦軸は,周波数,横軸は時間(msec)。上段の元のデータは,対数表示である。詳細は,本文の268頁を参照。解析データは,添付CD-ROMの\data\saecg\OmiVTX.txtである。


図6.18の左下 OmiNX 272頁

心筋梗塞後VT(心室頻拍)のない患者さん(OmiNX)のSAECGのX軸方向の信号のQRS波のMorletPowerでの連続ウェーブレット変換。縦軸は,周波数,横軸は時間(msec)。上段の元のデータは,対数表示である。解説・詳細は,本文の268頁を参照。解析データは,添付CD-ROMの\data\saecg\OmiNoVTX.txtである。


図6.18の右下 ArvdX 272頁

ARVDの患者さん(ArvdX)のSAECGのX軸方向の信号のQRS波のMorletPowerでの連続ウェーブレット変換。縦軸は,周波数,横軸は時間(msec)。上段の元のデータは,対数表示である。解説・詳細は,本文の268頁を参照。解析データは,添付CD-ROMの\data\saecg\ArvdX.txtである。なお,本書では,上記4つの画像のグレー・スケールを,1つに合成してある。

Vertical Local Maxima Line and Horizontal Local Maxima Line

上記4つのSAECGのCWTの特異点を求め,形の特徴を抽出する目的で, "Shape Analysis and Classification" by Costa and Cesar, published CRC, p502-519, 2001 を参考に,Vertical Local Maxima Line と Horizontal Local Maxima Lineを求めて,それぞれのPowerのCWTのグラフに重ねてみた。Vertical Local Maxima LineとHorizontal Local Maxima Lineは,それぞれ,Greenで表わし,それらの交点は,Redで表現している。
NormXに比べ,他の3つでは,QRSの内部で,Vertical Local Maxima Line と Horizontal Local Maxima Lineからなる小さな回路が幾つも形成されている。
観察されたこの現象は,不整脈の原因となるer-entry回路が形成され易い臨床上の事実との何らかの関連を示唆しているのかもしれない。


MAIL:wavelet@nifty.ne.jp

Last update: