☆ 第75回全国高校サッカー選手権大会 準々決勝 ☆ 浦和市立高等学校(埼玉県代表) vs 桐光学園高等学校(神奈川県代表) 会場:三ツ沢球技場 試合開始:12時10分 天候:曇 先発メンバー 浦和市立 桐光学園 1 宮下 GK 村井 1 2 佐野 ┐ ┌ 佐原 3 3 生江 │DF│ 金子 5 5 斉藤 │ └ 井手口8 7 大野 ┘ ┌ 森住 6 8 大森 ┐ │ 田仁 11 6 堀之内 │MF│ 小笹 20 12 新井 │ │ 津山 18 10 田中 ┘ └ 中村 10 17 益子 ┐FW┌ 安東 9 18 金嶋 ┘ └ 宇留野14 交代:<浦和市立>佐野→井上24 (後半5分) 大森→中村16 (後半33分) <桐光学園>宇留野→山本15 (後半39分) 得点:前半39分<桐光学園>安東9
シュート数=市高1に対して桐光13。これがすべてを物語っていた。ユース代表・中村俊輔の名前に負けたのか。それとも、強豪並み居る神奈川を勝ち抜いてきたという事実に負けたのか・・・・。
前半開始早々から桐光学園のペースで試合は進む。正確なパスでサイドを変え、隙あらばゴールを狙う中村をはじめ、まさにやりたい放題とも言える桐光学園の攻撃に市高はぐいぐいとDFラインを押し込まれ、2トップの二人を除く8人が自陣ペナルティエリアの中で右往左往した。左右から大きく展開する桐光学園の攻撃に防戦一方。クリアボールもことごとく拾われまた展開され、敵陣に攻めいることすらできなかった。
でも、よく守っていたと思う。シュートコースを身体で消し、執拗なスライディングでボールを奪い、何とか前線に繋ごうとする。その捨て身の守りで前半を押さえきれるかと思ったロスタイムに、唯一の失点を喫してしまった。右サイド小笹からのセンタリングをFW安東が振り向きざまのグラウンダーのシュート。DF斉藤が足を出すが及ばず、GK宮下が精いっぱい伸ばした指の先を抜け、ボールはネットに刺さった。痛恨の失点だった。
後半は堀之内が中村のマークをやめ、攻撃にその精力を傾け始めたことから、開始10分程は何度か桐光陣内でいい形ができる。しかし、その後は再びDFラインが下がってしまい、そのまま、反撃の糸口すら見つからずにタイムアップ。市高の国立は夢と消えた。
この日までの4戦を通じて、市高の選手達は確実に進歩した。技術も、そして、精神力も。しかし、最後に足りなかったのは、自分達は強いんだというイメージだったのではないだろうか。そこが、桐光学園との差となって、それも大きな大きな差となってこの結果を生んだのではないだろうか。
でも、堀之内、新井、佐野、斉藤、大森、田中、中村、井上・・・みな、まだ2年生だ。来年の正月には、一回り大きく成長したみんなの姿を見てみたいと思う。そして、今度こそ、国立のフィールドで、縦横無尽に駆け回るオレンジ色のユニフォームを見てみたいと思う。それまで、お楽しみはとっておこう。